体験談

丸山ワクチン患者・家族の体験談や電話相談の内容をご紹介します。

患者・家族の立場から

  研究者の立場から

原発部位

脳腫瘍(成人)

 丸山ワクチンと関わるようになったのは、昭和49年、まだ実験段階途上で最初の許認可申請の時期まで遡ります。運良く知人からの紹介と、主治医の快い承諾から投与がスタートしました。
 一方で専門家として職に就こうとすることを断念しなければならない時期でもありました。このままだと命を落としかねないと言われたからです。「手術(Ope)をしないと助かりません。後遺症は覚悟して下さい。」このように告げられたからです。それからは大変な想いで毎日を過ごして,なぜ私だけがこんな目に遭わなければならないのだろうかと、日々考え込んでいました。
 二度の手術で一命を取り留めたものの、後遺障害が残り、専門家を目指していた若い私は、毎日一人で泣いて過ごす日々が続きました。
 当初はなぜもっと早く丸山ワクチンが認可されなかったんだろう、とか、検査機械が早くに開発されていればと思っていました。しかし、時間と共にもっと苦しんでいる人を見たとき、自分は幸せなんだなと感じるようになりました。癌は一つの疾患ですが、諦めてはいけないと感じました。それが研究や専門領域を極めてみようとした大きな動機でした。
 発展途上国の貧困や飢餓、公衆衛生などを考えた時、毎日を充実したものにする事で、病気と共存したり、後遺症と上手に付き合えるのではないかと、最近感じています。時間はかかるかも知れないけれど、納得のいく説明や、情報提供さえあれば、生きていけるのだなと、これからも続く長い闘病生活の中から感じました。参考になれば幸いです。

Junichiより
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